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『SMファンタジア』1972年10月号 ー SM小説を読みながら初めての自慰、射精  ー
2010/03/05(Fri)
中学2年の時に買った3冊目のSM雑誌は『SMファンタジア』の10月号で、前の2冊と同じ書店で9月に買いました。

そして、その中に掲載されていた、失禁癖のある若い女性を主人公にした小説を読みながら、初めて自慰による射精を経験しました。

その小説のあらすじは以下のようなものでした。

ヒロインは幼い時に母親を病気で失い、父親が再婚して継母と3人で暮らしていました。
まだ小学生であった主人公と継母との関係は別に悪いものではなく、いつも優しくしてもらっていたのですが、いまひとつ互いに馴染めないものがありました。

ある時、母親が病気になって寝室で休んでいるということで、 主人公は継母と仲良しになる機会だと考えて林檎を皿に載せ、果物ナイフも持って母親が寝ている寝室を訪れたところ、病気で寝ているはずの母親が全裸で縛られて猿轡をされて、ベッドに横たわっていたのです。

実は父親と継母はSMプレイをしていて、主人公が母親の寝室に入った時は放置プレイの最中だったのです。

それ以降、両親がSMプレイをする時は、継母は主人公を裸にして後ろ手に縛り、浴室に監禁するようになったのですが、主人公はせめてもの反抗として浴室で縛られたまま放尿する習慣がついてしまったのです。

それで母親は自分たちのプレイが終わると浴室に入って来て、主人公を縛っていた縄を解き、別に怒りもせずに優しく体を拭いてくれるようになったのです。
この小説は失禁プレイの愛好者のために書かれたもので、このくだりまでは私には特に面白くはなかったのですが、このあと成長した主人公は家を飛び出し、バーかスナックで働くことになります。
そして新人ホステスであるのに店長に可愛がられていたために同僚の女の子達に嫉妬され、ある日の午後、騙されて店に呼び出され、彼女達に店の床の上で椅子の脚に後ろ手に縛り付けられ、アイスピックで割った氷を局部に無理やり入れられるという辱めを受けるのです。

ところが、局部の中の氷が自分の体温で解けていく時、主人公は幼い時に浴室の中で縛られたまま放尿した時のことを思い出し、「お義母さん」とつぶやきながら恍惚とした気分で失禁してしまうのです。

私にはこのヒロインが女性達に縛られてなぶりものにされる時の様子が非常に刺激的に感じられました。

私はある日曜日の午後、自室の壁際にあるベッドに座り、壁に背をもたれてこの小説を読んでいると、ペニスが激しく勃起しました。

それで初めはジーンズの上からペニスをこすっていたのですが、あまりにも気持ちが良いため、ジーンズのボタンを外し、ジッパーを下げてブリーフの前開きからペニスを取り出してしごき始めました。

それ以前に1度だけ夢精は経験していたのですが、自慰をして射精をしたことはありませんでした。

そのため、そのようにして勃起したペニスをしごき続けると、最後にはどのようなことになるかを明確には自覚していなかったのです。

でも、この時は小説のヒロインが女性達に責められるシーンを読みながらペニスをしごき続けるうち、10分程で本当に大量の精液を射精したのです。

自分でも少し驚きましたが、 ティシュペーパーで手とジーンズや下着についた精液を拭き取り、洗面所に行って手を洗って自室に戻った後、また同じ小説の同じシーンを読んでいるとまた勃起してきました。

それで、今度はむしろ好奇心からまた射精するかどうか試してみようと思い、また小説の同じシーンを読みながら同じようにペニスをしごき続けたところ、 十数分経ってからもう1度射精しました。
その時は1回目の半分位の量でしたが、結構沢山の精液を射精しました。

この時の、縛られた小説のヒロインが幼い頃のことを思い出しつつ失禁するシーンを読みながら、自分もペニスをしごいて大量に射精をした時の深い快感は、今でも生々しく思い出すことが出来ます。

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SMファン1972年8月号 ー 親子2代のS女性に調教される青年実業家 ー
2010/03/04(Thu)
『SMセレクト』を買った後、同じ年の9月の末までにもう2冊、ポケット判のSM誌を買いました。

その内、先に買ったのは『SMファン』の8月号で、『SMセレクト』の8月号を買ったのと同じ書店で買いました。

表紙は2人の全裸の女性が1本鞭で打ち合う姿を描いたイラストで、SM雑誌だということがすぐにわかるものでした。

レジが近くにあるので中身を確認することも出来ず、心臓が飛び出るくらい胸がドキドキして、しかも私服のスラックスの下でまだ1度も自慰による射精を経験したことのない私のペニスは激しく勃起していました。

雑誌をレジに持っていくと、30台半ばくらいの女性の店員さんがこちらのことをじろっと見ましたが、私は仏頂面で無視して、購入することに成功しました。

巻頭のカラーグラビアは、若いOLが事務所の事務椅子に座った姿勢で、猿轡をされて縛られている写真がトップにきているグラビアで、ページを繰るにつれて、最初はブラウスの胸が少し乱れてブラジャーが見えているだけだったのが、次第に衣類を剥ぎ取られていって、最後は全裸で縛られているというグラビアでした。

その巻頭グラビアは良かったのですが、それ以外のグラビアや小説にはあまり気に入ったものはありませんでした。

ただ、1篇だけ、ある男性が母親と娘の親子2代のS女性の奴隷にされるという小説があって、文体が優雅で丁寧だったことや、主人公が妻の黄金を毎朝食べさせられるという描写に驚いたためか、内容をよく憶えています。

その小説のあらすじは以下のようなものでした。

主人公はある青年実業家で、若い妻がいます。ただ、2人の間にはただの1度もセックスがないのです。

2人の寝室の中央には大理石の柱が1本あり、妻は夫をいつもそこに縛り付けて折檻しています。また夫は就寝の際はベッドの上で仰向けに体を大の字の格好で、両手両足をベッドの4隅の柱に縛り付けられ、ペニスには黒皮のペニスケースを細い鎖で装着されています。

朝2人が起床すると、妻は夫の顔の上に跨がり、夫の口に黄金を排出して食べさせます。
その後若いメイドが部屋に入ってきて夫の口の回りに付いている黄金を拭き取り、夫を拘束から解いて浴室に連れて行き、シャワーで体を清めさせるのです。
夫は浴室では暴君となり、メイドの衣服をはぎ取って犯します。

ある晩、妻はいつも通り夫を寝室の大理石の折檻用の柱に後ろ手に縛り付けて、夫のペニスにペニスケースを装着し、夫の口に猿轡をすると、いつもの折檻を始める代わりに思いがけないことを話し始めるのです。

実は夫は子供の時、たぶん10歳頃、現在の妻の母親で当時女学生だった少女に性的ないたずらをされていたことがあるのです。夫は妻がそのことを知らないとばかり思って結婚したのですが、妻は母親からことの顛末を全て聞いており、夫の記憶と妻が母親から聞いた話は完全に一致していました。

それは、子供だった現在の夫は未来の妻の母親によって屋敷の薄暗い秘密の部屋に連れ込まれ、昔の若武者が主君の姫君によって全裸にされて縄で縛られ、拷問を受けて苦しんでいるという秘蔵の絵を見せられるというものでした。

そして絵に描かれている若武者と同じように少年は女学生によって全裸にされ、後ろ手に縛られて局部を嬲られるのです。「別に少年の体が傷つけられた訳ではない」と小説には書かれていたので、少女は未来の義理の息子のペニスを弄んで勃起させ、もしかしたら射精させたのでしょう。

妻が義母から聞いたこの話を聞いて夫は愕然とします。そして妻は夫の前に跪いて夫のペニスからペニスケースを外すと、フェラチオを始めながらこう言います。

「素晴らしい思い出ね、あなた。

母からこの話を聞いて、あなたが愛しているのはわたくしではなくて母なのだということを知りました。

わたくしはあなたがわたくしを愛してくれるようになるまでわたくしの体を許さないことに決めたのです」

そう言いながら妻は夫のペニスを愛撫し続け、夫は射精しそうになってもがきます。
そして猿轡が外れて妻の名を呼びながら「駄目だ、してしまう!」と叫び声を上げると共に夫は妻の口の中に放出するのです。

私がこの小説で特に気に入ったのは、小学生の少年が女子高校生(または旧制の女学校の生徒)によって、屋敷の折檻部屋を思わせる薄暗い秘密の部屋の中で、男性が女性に責められる絵を見せられて局部を嬲られ、マゾ奴隷になるように純粋培養の早期教育をされてしまうという設定でした。

またこの小説は、たとえばチェーンで体に固定する黒レザーのペニスケースの描写など女性が書いたのではないかと思われるほど表現が繊細で、下品さが感じられないし、性描写も抑制されているのでかえって読者の想像力をかき立てる、文学性も兼ね備えた作品だったと思います。

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『SMセレクト』 1972年8月号 2.クイーンローズと「牝奴隷一号」
2010/03/03(Wed)
『SMセレクト』1972年8月号には団鬼六氏らの小説も載っていて、縛り・鞭・蝋燭・剃毛などのオーソドックスなSMプレイはこの号の『SMセレクト』で一通り知ることが出来ましたし、私はそれらのプレイに関する描写を読んで特に驚くということはなく、当然のことのように受け取っていました。

そして、「牝奴隷一号」というタイトルの、S女性の調教を受けるM女性の匿名の手記が載っていたのですが、もちろんそれは手記ではなくて、誰か作家によるフィクションだったのかも知れません。

一方、雑誌の真ん中にあったカラーのグラビアはこの手記に対応していることになっており、スリムな体型に、ショートカットの髪形でボーイッシュな顔立ちの、厳しく冷酷な感じの30代半ばくらいのS女性が、M女性をホテルの一室で調教している写真が何枚か掲載されていました。

そのS女性のコスチュームは完璧な女王様の姿で、黒レザーのビキニを着て、黒網タイツのストッキングを身に付け、さらに黒の編み上げのロングブーツを履いていて、まだ日本ではボンデージなどという言葉を聞くことは全くなかった頃にはかなり珍しい姿だったのではないかと思います。

また、このグラビアではM女性は手拭いでとてもきつく猿轡を噛まされ、そのために顔が酷くゆがんでいて、人相はほとんどわからなかったのですが、麻縄で縛られ、蝋燭で責められ、お尻にマジックインキで同心円の標的を描かれて、ダーツの矢を何本か突き刺されるという結構ハードな調教を受けていました。

『SMセレクト』では、「クイーンローズ」と呼ばれるS女性が読者の中から志願してきたM男性を誌上調教するカラーグラビアがこのころから掲載されていたらしく、この1972年8月号のグラビアでM女性を調教していたS女性は初代クインローズだったということを、80年代の初めに再び『SMセレクト』を買い始めた時に知りました。

私が70年代に『SMセレクト』を買ったのはこの中学二年の時が最初で最後だったのですが、クイーンローズはその時に限って例外的にM女性を調教していたらしく、その後も『SMセレクト』を買っていれば、クイーンローズによるM男性に対するハードなご調教を見ることが出来たのかと思うと、残念な気もします。

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『SMセレクト』 1972年8月号 1.「廃村の海」
2010/03/02(Tue)
中学一年の時、同級生から処分に困った『セレクト』というポケット版のポルノ雑誌を譲ってもらったことがあり、その中の記事の一つに「女王様と奴隷」のパーティへの潜入記がありました。

その潜入記の中で私が覚えているのは、「パーティが佳境に入ると女王様が奴隷の体に向けて急に放尿を始めて、主催者が慌ててビニールのシートをその下に敷いたり、鞭で叩く女王様に対して「痛い、そこは痛いんです」と奴隷が訴えると、女王様が「奴隷が文句なんか言えるの?」と言ったりする光景が展開された」というくだりで、とても印象に残っています。

1971年のことですからS女性とM男性のパーティが日本でもすでに40年近くも前からあったということになります。
でも13歳の私は、まだSMという言葉は知りませんでした。

そして、その中学二年の夏休みに入ったばかりの頃、地元の小さな書店で、やはりポケット版の『SMセレクト』(東京三世社)という雑誌を見つけました。
それが成人向けの雑誌であることはわかりましたが、レジがすぐ近くにあったので中身を覗いてみることは憚られました。
表紙のイラストは、上半身裸の女性の胸に大きな蜘蛛がへばりついている様子を描いたものでした。

SMセレクト1972年8月表紙

前の年に同級生からもらったポルノ雑誌と判型が同じで、やはり「セレクト」という語が雑誌名の中に入っていましたので、出版社が同じかどうかはわかりませんでしたが、その雑誌があの「女王様と奴隷」ということに関係があるのではないかということを直感で感じました。
また、普通のポルノ雑誌の表紙とは異なった、グロテスクではあっても独特な優雅さのある表紙のイラストに心を惹かれたということもありました。

それで意を決して、心臓を激しくドキドキさせながらその『SMセレクト』をレジに持って行き、仏頂面をして店員さんに有無を言わせないような態度でさっさと買い、逃げるように自転車に乗って家路につきました。

ただ雑誌の中身がとても気になって、 途中でどうしても中を見てみたくなりました。
自転車で走っていても、事故を起こしてしまうのではないかと思うくらい気もそぞろで、一刻も早く雑誌の中身を確認したかったのです。

そこで、町と自宅の中間ぐらいにあった、工場の跡地の雑草の茂った草むらの中に自転車を止めて、自転車の荷台のバッグから雑誌を取り出し、草むらの上に座り込みました。
その空き地の近くには住宅や鉄道の線路がありましたが、草むらの中に座っていると、ちょっと見ただけでは人の姿がわからないくらい、背の高い草がぼうぼうと生えていたのです。

そして、震える手で雑誌に掛けられた書店のカバーの上から留められた輪ゴムを外し、雑誌を開いてみました。

巻頭のカラーのグラビアは「廃村の海」という題で、最初のページの写真は、海辺の廃屋の中で橙色のビキニの水着を身に付けた20代の女性が麻縄で後ろ手に縛られて、砂の上に横すわりに座っている姿を写したものでした。
彼女は由美かおるのような茶色いショートカットの髪で、うつろな目が印象的でした。

その時、なぜか「どうしてこの女の人は縛られているのだろう」とは思わなかったと思います。
雰囲気的に、彼女が縛られていることが当然のことのように感じられたのです。

その後のほうのページを見てみると、女性の着ていた水着が剥ぎ取られていって、立った姿勢で全裸で後ろ手に縛られて、縄の先が天井に掛けられて吊るされていたり、やはり全裸で座った姿勢で柱に後ろ手に縛り付けられている写真などが、全てカラーで載っていました。

家に帰ってから雑誌全体を見てみて、それがどういう性質の雑誌かを理解し、また記事を読んでみて、SMという語がサディズムとマゾヒズムの略語であることがわかりましたので、サディズムとマゾヒズムの意味を百科事典で調べてみて、「そうだったのか」と納得したことを覚えています。
そして、自分もそういう世界の一員である可能性が高いのだろうと思いました。

(続く)

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